CLI(コマンドラインインターフェース)と、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)はどちらもインターフェースの略称になります。
■インターフェイス
「インターフェイス(Interface)」とは、日本語に直訳すると「境界面」や「接点」などの意味を持っています。 IT用語としては機器と機器、機器とプログラム、機器と人など異なる2つの物を仲介する存在を示しており、一般的によく使われている言葉です。
■CLI(コマンドラインインターフェース)
CLIとは、ターミナルの画面のように、テキストデータのみで表現されているUIのことです。文字しかないので、マウスやドラッグアンドドロップなどが使えません。クリックもありません。昔のパソコンはみんなこの画面でした。

■GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)
CLIでは、一般の人には操作が難しすぎるため、そこで開発されたのが、GUIです。名前にグラフィックが入っていることからもわかるように、GUIとは今のパソコンの画面のような画像やアイコンなどで表現されているUIです。クリックやドラッグアンドドロップなどの操作が組み込まれ、どこを押したら何のアプリが立ち上がるのか、感覚的にわかりやすいです。

■なぜCLIが今も残っているのか
これほど直感的で使いやすいインターフェース、GUIが登場したのに、なぜ今のパソコンにもターミナルなどのCLIが残っているのでしょうか?
それは、エンジニアなどのある程度パソコンに慣れている人達にとっては、GUIよりもCLIのほうが扱いやすい場面があるからです。
- 処理の自動化がしやすい
- すべてテキストなので動作が軽い
- テキストデータなので、操作の記録を残しやすい
- テキストデータなのでコピペして複数人で共有しやすい
- GUIはアプリケーション毎に環境が微妙に変わる
なのである程度CLIも使えた方が良いでしょう。