「シン・クラウド for Free」は最新の技術を積極的に取り込む革新性を重視した無料レンタルサーバーで、PHPやデータベース、Composerなど便利なツールがインストールされていますが、CLIで使用する場合には注意が必要です。

■CLIでのPHPのバージョン

通常でPHPを使用する場合はシンクラウドのダッシュボードから簡単に変更出来ますが、CLIでPHPを使う場合はバージョンがPHP 5.4などになっているためアップデートが必要になります。

■SSHでシンクラウドに接続

CLIでシンクラウドに接続する為にはSSH接続が必要になります。シンクラウドではSSH設定と公開鍵の登録・更新が簡単に出来ます。ダウンロードした秘密鍵はルートにフォルダを作成して、そこに置いておきます。
「Remote – SSH」というVS codeのプラグインを使って接続します。
configファイルに以下の内容を登録します

Host
HostName
User
Port
IdentityFile ~/.ssh/xxxxxx.key

■ハマるポイント

秘密鍵のパーミッションが無いと怒られるので秘密鍵のパーミッションを変更する。

$ chmod 700 /home/user/.ssh
$ chmod 600 /home/user/.ssh/xxxxxxx.key

■CLIでシンクラウドのPHPのバージョンを確認

SSHで接続出来たら、「public_html」フォルダを開き、CLIでPHPのバージョンを確認してみましょう。

$ php -v

インストールされているPHPのバージョンを確認

$ whereis php

■ホームディレクトリに bin ディレクトリ作成

既存のPHPのバージョンは変更出来ないので、別の場所に最新のバージョンを置いて、そちらにパスを繋げます。

$ mkdir ./bin

■シンボリックリンクを作成する

$ ln -s /opt/php-8.2/bin/php ./bin/php

■.bashrc にパスを通す

“vi” で “~/.bashrc” を開くとデフォルトで以下の内容が記述されています。

$ vi ~/.bashrc

以下を追加

export PATH=$HOME/bin:$PATH

viで開いたファイルは書き込みが済んだら、escを押して入力モードを解除します。
この状態で、:wqと打つと保存してvimを終了してくれます。
(保存しないで終了したい場合は:q

■変更内容を反映させる

$ source ~/.bashrc

再度phpのバージョンを確認

$ php -v

■Composerのバージョンアップ

ついでにComposerのバージョンも上げておきます。

まずは公式サイトから必要なコードを持ってきます。

php -r “copy(‘https://getcomposer.org/installer’, ‘composer-setup.php’);”
php -r “if (hash_file(‘sha384’, ‘composer-setup.php’) === ‘dac665fdc30fdd8ec78b38b9800061b4150413ff2e3b6f88543c636f7cd84f6db9189d43a81e5503cda447da73c7e5b6’) { echo ‘Installer verified’; } else { echo ‘Installer corrupt’; unlink(‘composer-setup.php’); } echo PHP_EOL;”
php composer-setup.php
php -r “unlink(‘composer-setup.php’);”

■セットアップする

$ php composer-setup.php

実行ファイルを先ほどのbinフォルダに移動

mv composer.phar $HOME/bin/composer

変更内容を更新

$ source ~/.bashrc

確認

$ composer -V

■LaravelでToDoアプリを作ってみる

LaravelとはPHP言語で作られたフレームワークです。PHPにはフレームワークがいくつかありますが、Laravelがもっとも人気のあるフレームワークです。

作成したToDoアプリ

Todo (cloudfree.jp)

GitHub – yachin29/todo